請求書

請求書

2022-06-10

日本語では、一口に「請求書」といいますが、国際業務において使われる請求書は、「Invoice」「Debit Note」「Proforma Invoice」など様々です。

Invoice

最も広く使われる用語は「Invoice」。国際取引で、相手側に取引金額を請求する時の基本的な帳票です。

Debit Note

「Debit Note」は、当初の取引金額から追加の支払いが発生した時に、差額分の追加請求で使われる帳票です。しかし、実際には、このような定義から外れ、「Invoice」と同様、一般的な請求書として使われているケースもあります。

Credit Note
ちなみに、「Debit Note」と対になるものとして、「Credit Note」があります。「Debit Note」は売り主から買主へ向けて「お金を払ってください」という債権であり、「Credit Note」は売り主から買主へ「お金を払います」という債務です。例えば、買主からの入金額が実際の請求額より多かった場合、その差額を返金することになりますが、その差額分が売り主が負う債務となり、買主へ支払うべきお金となります。このような場合に、「Credit Note」が使われます。

Proforma Invoice

最後の「Proforma Invoice」ですが、貿易の分野では、「仮送り状」と呼ばれ、実質的に「見積書」と同様に使われます。しかし、国際取引の実務では「前金請求書」として使われる場合もあります。

慣れないと使い分けが難しい会計用語。翻訳の際には、原文の日本語をよく理解して、最適な訳語を選択することが必要です。

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