2022年4月下旬、リニューアルオープンしたばかりの海外移住資料館を訪問しました。
www.jica.go.jp
ほぼ一日中、書類や写真の展示物、オーディオ資料、説明動画などを見ながら過ごしたわけですが、興味深い情報ばかりで、日本人移民の歴史や背景に関し、大変勉強になりました。
多くの資料の中で、「外航旅館(移民宿)」というものが目に留まりました。
地方から出てきてたばかりの青年たちは海外渡航に関する準備や知識など持ち合わせていなかったわけで、そのような青年たちは、「外航旅館」へ身を寄せました。「外航旅館」では、煩雑な海外渡航前手続(行政書類の発行申請)、持ち物などの渡航準備、外航汽船への乗船手続き、更に渡航先での宿の手配まで様々なサービスを提供し、人々の移動を支える重要な役割を担っていました。
この「外航旅館」、行政書士の業務の1つである「入管取次」に似ているな、と思いました。かつて「外航旅館」が日本人移民に対しておこなっていたサポートは、今日、外国人に対して行政書士が提供するサポート業務に通じています。
どの時代でも、故郷を離れて外国で暮らし始める人々を支える業務というのは重要で、必要とされるものなのだと思いました。